猫の爪とぎの習性は本能行動。やめさせることはできません。猫が爪をとぐ理由は2つあるといわれています。ひとつは獲物を捕まえる武器として使うため、もうひとつはニオイづけをして縄張りを主張するためです。
そもそも猫は砂漠で暮らしていた狩猟動物。いつ獲物に出会えるかわからない過酷な環境では貴重な狩りのチャンスを無駄にできません。目覚めたときに体を伸ばして爪をとぐのは、寝起きでもすぐに狩猟できるように硬くなった筋肉をほぐし、爪が武器として使える状態かどうかをチェックしているのでしょう。
ニオイをつけて縄張りを主張するのは自分の狩猟エリアを侵されないようにするためのマーキング行動。猫の爪の周りには臭腺があり、爪をとぐことで臭腺を刺激して自分のニオイをつけることができるのです。
人間の立場でみると、ペットとして部屋で飼われている環境ならば、獲物を捕まえることも縄張りを主張する必要もないのに・・・と考えてしまいますが、人と共生するようになった今でも野性の本能が遺伝子の中に残っているのです。
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猫は犬と違って、普段爪を肉球の中に引っ込めています。これは歩くときに爪が磨り減らないようにするため、そして足音で外敵や獲物に気づかれないようにするためだと考えられています。 |
さて、爪とぎ器はいくつか種類がありますが、買い換える場合は現在お気に入りの素材と同じものを与えたほうが良いでしょう。猫はとてもデリケート。せっかく新しい爪とぎ器を用意してもその素材が気に入らない場合はそれを使わず、部屋の絨毯や柱、ソファーで爪をといでご主人さまに気に入らないことを訴えます。大切な柱や家具が愛猫の餌食にならないためには猫の好みを尊重して、同じ素材の爪とぎ器を用意してあげることが基本です。
まだ猫を飼ったばかりで好みが判らないという場合は、爪とぎ器を2〜3種類ほど買ってきて猫に選んでもらうとよいでしょう。買ってきた爪とぎ器を並べて、ひとつずつ猫の手をとって爪をとぐマネをして誘導してみてください。気に入った素材があれば、それを使うようになります。
家具を守るために手術で爪を抜いてしまう飼い主さんがいますが、これは猫の本能を無視した人間の勝手な都合。愛猫と楽しく暮らすためには猫の習性や本能を正しく理解した上で愛情を注いであげてください。
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絶対に傷つけられたくない柱やソファー、家具などの防護対策としてアルミやプラスチック、透明のビニールなど表面がツルツルしたものをかけておく方法があります。(猫は表面がツルツルしたところでは爪をとぎません) |
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| 猫の爪は古い爪の下に新しい爪ができるようになっています。その古い爪をそぎ落とすために表面がガサガサしているところを爪とぎ場所として好みます。 |
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一般的な爪とぎ器の素材は、ダンボール、木、麻ひも、絨毯(ナイロン糸)でできたものがあります。(*注1) |
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それらの爪とぎ器を何種類か買ってきて部屋に並べてみましょう。 |
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愛猫がどの素材を気に入るか、順番に猫の手を誘導しながら爪をとぐマネをします。 |
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気に入ったものが見つかれば、猫はそれを使うようになりますので同じ素材のものを複数個用意しましょう。(*注2) |
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設置する場所は猫の主要な通り道や、部屋の目立つ場所。行動パターンをよく観察して猫が通る動線上に置くことが大切です。(*注3) |
<*注1>
一般的にはダンボール製が人気のようです。ただしオスなど力のある猫だとすぐにボロボロになって物足りなく感じることがあるので、その場合は木製の爪とぎ器を与えてみるのも方法です。 |
<*注2>
猫の個体差によりますが絨毯素材を選んだ場合、その爪とぎ器がボロボロになって猫が不満を募らせたとき床に敷いた絨毯で爪をとぐことがあります。そうならないためには設置した爪とぎ器の高さを変えたり上下反対にするなどして、常に新鮮な気持ちで猫が爪をとげるようにしてあげましょう。 |
<*注3>
猫はある程度一定のパターンで縄張りをパトロールする習性があります。マーキングとして爪をとぐ場合はその動線上の要所で爪をとぎます。
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